地球温暖化を知ることから始める①
- 脱炭素の情報が知りたい
2022/11/06
なぜ今「脱炭素」が必要なのか
地球温暖化がもたらすもの
近年、「地球温暖化」という言葉を見聞きする機会が劇的に増え、見たことも聞いたこともない人はいないのではないかというほどになりました。ですが、「地球温暖化」とセットで見聞きすることの多い「脱炭素」や「温室効果ガス」、「カーボンニュートラル」といった言葉を知ってはいるものの、いまいち意味が分からないという人は、まだまだ多いのかもしれません。とはいえ、これらを知り地球温暖化を理解することは、これからの地球について考えるきっかけとなります。
地球温暖化とは、人間の活動が活発になるにつれて温室効果ガスが大気中に放出され、地球全体の平均気温が上昇することです。地表は、普段CO2やメタンをはじめとする温室効果ガスによって温められているため、この温室効果ガスが増加することで地球温暖化が進んでいきます。200年前は太陽からの光が熱として吸収される量が比較的少なく、大半が宇宙に放出されていました。しかし、地球に温室効果ガスが増えたことによって、地球の熱の吸収量が増加を続けているわけです。
日々の生活に欠かせない化石燃料
では、今まで問題のなかった温室効果ガスが、なぜ問題になっているのでしょうか。その答えは石炭や石油をはじめとする化石燃料にあります。
石油や石炭と聞くと普段の生活には直接関係のないように思うかもしれませんが、実は私たちの暮らしと密接に関わっています。例えば、私たちは生活の中で照明や空調を使っていますが、それらを動かすための電気は電力会社で化石燃料を燃やすことで発電しています。また、厨房では、コンロやストーブを使ったりしています。このように、キッチンや暖房関連でも私たちは石油を利用しています。さらに、家電製品や生活用品は、原料として化石燃料であるプラスチックが使われていることが多いため、あらゆる場面で私たちの周りで化石燃料が使われていると言えます。
事業活動に欠かせない化石燃料
次に、企業活動における化石燃料との関わりについて考えてみましょう。
電気やガス、灯油などは上記と同じような考え方です。企業活動において電気は切っても切れない関係ですし、生産プロセスなどでガスや重油、蒸気を供給するためにボイラーを使ったりします。製造するものによっては金属部品を購入したり、あるいは樹脂を調達することがあるかもしれません。こういったものは化石燃料が原料になっていることに加えて、あらゆるエネルギーを使った工程を経て届いているため、その原料の生産プロセスでも多くの化石燃料が使われていることになります。こういった点から、私たちの生活や企業活動において化石燃料は無関係なものではないのです。そして、これらの化石燃料から脱却することを脱炭素と言います。
さらに、脱炭素と同様に、カーボンニュートラルという言葉もまた耳にする機会が多いのではないでしょうか。脱炭素は、私たちの生活から出るCO2を減らしていくことですが、カーボンニュートラルは私たちの生活から出るCO2と森林などによって吸収されるCO2の量を均衡させることをいいます。
地球温暖化の未来予測
地球温暖化による暮らしへの影響
地球温暖化がどこまで進んでいて、今後どこまで進む可能性があるのかについて説明します。
地球温暖化による気温上昇を比較する際に、産業革命を基準にすることが多いです。この産業革命以降に温室効果ガスが増加したことにより、現在までに平均気温が1℃ほど上昇しています。そして、何も対策せずにこのまま地球温暖化が進めば平均気温が4℃上昇すると予測されており、日本においても夏の気温が40℃を超える地域が増えていくことが懸念されます。
気温が1℃上がっただけで大雨や台風、森林火災などの自然災害が世界中で発生しているため、4℃の上昇ともなれば想像もつかないほどの甚大な被害が待ち受けていると言っても過言ではありません。そのため、どこまで温室効果ガスを抑えていくかということが議論されており、最近では1.5℃の気温上昇に抑える「1.5℃目標」という言葉がよく使われています。
地球温暖化が進むことにより、大きく分けて「食料」、「水」、「気候」の三つへの影響が懸念されています。日本では、特に異常気象や台風、大雨など気候に関して影響することが多く、気候変動による自然災害への影響が増加することが予想されています。
CATEGORYカテゴリー
-
業種でさがす
-
設備でさがす
-
お悩みでさがす
-
導入事例でさがす